たんぱく質 摂取量 筋トレの基本|筋トレ・減量での実践ポイント
たんぱく質 摂取量 筋トレを筋トレ・減量の視点で解説。目安量、タイミング、食事例、失敗しやすいポイントまで実践的に整理します。
筋トレを始めると、まず気になるのが「たんぱく質は1日どれくらい必要なのか」という点です。結論から言うと、筋トレ中のたんぱく質摂取量は「体重あたり」で考えるのが基本です。ただし、筋肥大を目指すのか、減量中なのかで目安は少し変わります。
初心者がまず押さえたいのは、トレーニング前後の1回だけを気にするより、1日トータルで必要量を満たし、それを複数回に分けて食べることです。この記事では、筋トレと減量に活かせるたんぱく質の摂取量、食事タイミング、具体的な食事例、ありがちな誤解まで、実践しやすい形で整理します。
筋トレ中のたんぱく質摂取量の基本

たんぱく質は筋肉をはじめ、体のさまざまな組織の材料になる栄養素です。筋トレをすると筋肉タンパク質の分解と合成が活発になるため、適切な量のたんぱく質をとることが重要になります。
一般的な健康維持の基準と、筋トレ中の目安は同じではありません。厚生労働省の食事摂取基準は健康管理の土台として重要ですが、筋肥大や減量中の筋量維持を狙う場合は、やや多めに設定されることが多いです。
目安は体重あたりで考える
筋トレをしている人のたんぱく質摂取量は、次のように考えるとわかりやすいです。
- 筋トレ初心者の基本目安:体重1kgあたり1.2〜1.6g
- 筋肥大をしっかり狙う場合:体重1kgあたり1.6〜2.2g
- 減量中で筋肉を維持したい場合:体重1kgあたり1.6〜2.2gを目安に、やや高めを検討
あくまで目安であり、運動量、体脂肪率、食事内容、年齢などで個人差があります。初心者なら、まずは体重1kgあたり1.4〜1.6g前後から始めると実践しやすいでしょう。
体重別のたんぱく質摂取量早見表

「結局、自分は何g食べればいいのか」がすぐわかるよう、体重別の目安を表にまとめます。
| 体重 | 基本目安 1.2g/kg | 筋トレ向け 1.6g/kg | 高め 2.0g/kg |
|---|---|---|---|
| 50kg | 60g | 80g | 100g |
| 55kg | 66g | 88g | 110g |
| 60kg | 72g | 96g | 120g |
| 65kg | 78g | 104g | 130g |
| 70kg | 84g | 112g | 140g |
| 75kg | 90g | 120g | 150g |
| 80kg | 96g | 128g | 160g |
初心者なら、まずは「体重×1.6g」をひとつの目安にするとシンプルです。たとえば体重60kgなら96g、70kgなら112gです。毎日ぴったりでなくても問題ありません。習慣的にこの水準へ近づけることが大切です。
減量・増量でたんぱく質の考え方は変わる
筋トレといっても、減量中と増量中では食事設計が違います。たんぱく質だけでなく、糖質や脂質とのバランスも重要です。
増量中の目安
増量では、筋肉を増やすためにエネルギー不足を避ける必要があります。たんぱく質は体重1kgあたり1.6〜2.2gを目安にしつつ、糖質を十分に確保するとトレーニングの質が保ちやすくなります。
たんぱく質ばかり増やしても、総エネルギーや糖質が不足すると筋肥大は進みにくくなります。ご飯、パン、麺、いも類なども適切に組み合わせましょう。
減量中の目安
減量では摂取エネルギーを抑えるぶん、筋肉が落ちやすくなります。そのため、たんぱく質は体重1kgあたり1.6〜2.2g程度を意識し、やや高めに設定されることが多いです。
ポイントは「たんぱく質を増やす代わりに、脂質や余分な間食を調整する」ことです。たとえば同じ肉でも、脂身の多い部位より鶏むね肉、ささみ、赤身肉、魚、大豆製品を増やすと、エネルギーを抑えながら必要量を確保しやすくなります。
減量で失敗しやすい例
- サラダ中心でたんぱく質が足りない
- プロテインだけ増やして食事が崩れる
- 糖質を極端に減らしてトレーニングの質が落ちる
- 脂質の多いおかずで、たんぱく質は摂れていても総エネルギーが増えすぎる
減量中こそ「高たんぱく・適正エネルギー・極端すぎない糖質調整」が基本です。
1食あたりの摂取量目安と配分
1日に必要なたんぱく質を、1回でまとめて摂るより、複数回に分けて摂る方が実践しやすいです。筋たんぱく合成を考えると、1日を通して分散して摂ることが有効と考えられています。
1食あたりの目安
初心者なら、1食あたり20〜40g程度を目安にすると組みやすいです。体格が小さい人は20g前後、大きい人や減量中・増量中で必要量が多い人は30〜40gを狙います。
たとえば1日100gを目指すなら、次のように分けられます。
- 朝食:25g
- 昼食:30g
- 夕食:30g
- 間食やトレ後:15g
このように分配すると、無理なく達成しやすくなります。
筋トレ前後の食事タイミング
たんぱく質のタイミングはよく話題になりますが、最優先は1日トータルです。そのうえで、トレーニング前後を上手に使うとより実践しやすくなります。
トレーニング前
筋トレの1〜3時間前に、消化しやすいたんぱく質と糖質を含む食事を摂るのが目安です。脂質は消化が遅くなるため、直前は控えめが向いています。
例
- おにぎり+ゆで卵
- ご飯+鶏むね肉
- バナナ+ヨーグルト
- 食事が難しければプロテイン+軽い糖質
トレーニング後
トレ後は回復のためにたんぱく質を補給したいタイミングです。ただし、「30分以内でなければ無意味」というほど厳密ではありません。トレ前後数時間の中で、食事やプロテインを取り入れれば十分実践的です。
例
- プロテイン+おにぎり
- 牛乳やヨーグルト+バナナ
- 帰宅後に魚定食や鶏肉メインの食事
食事だけで足りない場合のプロテイン活用法
プロテインは特別なものではなく、食事で不足したたんぱく質を補う手段です。食事が整っていれば必須ではありませんが、初心者にはかなり便利です。
こんな人に向いている
- 朝食が軽くなりやすい
- 仕事や学校で食事回数が限られる
- トレ後すぐに食事できない
- 減量中で脂質を抑えながらたんぱく質を増やしたい
1回20g前後のたんぱく質補給として使うと管理しやすいです。ただし、プロテインだけに頼るのではなく、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品も組み合わせて栄養の偏りを防ぎましょう。
たんぱく質を摂りやすい食品一覧
普段の食事で使いやすい食品を覚えておくと便利です。
- 鶏むね肉 100g:約20g前後
- ささみ 100g:約20g前後
- 鮭 1切れ:約20g前後
- 卵 1個:約6g
- 納豆 1パック:約7〜8g
- 木綿豆腐 1/2丁:約10g前後
- ギリシャヨーグルト 1個:約10g前後
- 牛乳 200ml:約6〜7g
- プロテイン 1杯:約15〜25g
商品や調理法で差があるため、数値は目安です。
初心者向けの1日の食事例
体重60kg・筋トレ中・1日約95〜100gを目指す例
朝食
- ご飯
- 卵2個
- 納豆
- ヨーグルト
たんぱく質目安:約25g
昼食
- 鶏むね肉の定食
- ご飯
- 味噌汁
たんぱく質目安:約30g
間食またはトレ後
- プロテイン1杯
- バナナ
たんぱく質目安:約20g
夕食
- 鮭または赤身肉
- ご飯
- 豆腐
- 野菜
たんぱく質目安:約25〜30g
このくらいなら、特別な食材を使わなくても到達できます。食事記録が苦手な人は、写真ベースで食事内容を記録できるサービスを使うと、たんぱく質不足や脂質過多に気づきやすくなります。
誤解されやすいポイント
たんぱく質を多く摂れば摂るほど筋肉が増えるわけではない
必要量を大きく超えても、筋肉が比例して増えるわけではありません。筋トレの刺激、総エネルギー、糖質、睡眠も重要です。
トレーニング後だけ気にすればよいわけではない
トレ後の補給は大切ですが、それ以上に1日全体で足りているかが重要です。朝食を抜いて夜にまとめて食べるより、毎食に分ける方が安定します。
たんぱく質だけで体づくりは完成しない
筋トレのパフォーマンスには糖質が必要ですし、ホルモンや健康管理には脂質も欠かせません。極端な糖質制限や脂質制限は、かえって継続しにくくなることがあります。
食事管理は厳密すぎなくてよい
毎日1g単位で合わせる必要はありません。目安として把握し、数日〜1週間で見て大きく不足しないことが大切です。継続しやすさを優先しましょう。写真ベースで把握したい場合は、記録補助ツールを使うと初心者でも続けやすくなります。
初心者が今日からやるべき実践ステップ
1. 体重×1.6gで1日の目標を決める
まずはシンプルに設定します。60kgなら約96gです。
2. 3食で均等に割る
1食25〜35gを意識すると達成しやすくなります。
3. 毎食にたんぱく源を1つ以上入れる
卵、納豆、肉、魚、豆腐、乳製品などを固定化すると迷いません。
4. トレ前後は不足分を補う
食事が空くなら、プロテインや軽食を使って調整します。
5. 減量中は脂質の多い食品を見直す
同じたんぱく質量でも、食品選びでエネルギー差が大きく出ます。
まとめ
筋トレ中のたんぱく質摂取量は、体重あたりで考えるのが基本です。初心者なら体重1kgあたり1.2〜1.6g、しっかり体づくりをしたいなら1.6〜2.2gが目安になります。減量中は筋肉維持のため、やや高めを意識すると実践しやすいです。
また、重要なのは1回の大量摂取ではなく、1日トータルを満たしながら複数回に分けることです。トレーニング前後の食事タイミングも有効ですが、それだけにこだわりすぎる必要はありません。
まずは自分の体重から1日の目標量を出し、朝・昼・夕・間食に分配してみてください。これだけでも、筋トレの食事管理はかなりわかりやすくなります。




















